医師国家試験復元問題解説

メディックメディア

問:どの会社のものを買えばいいでしょう?
答:97回はメディックメディア社(QBの会社)の物が最良だが、ギリギリまで買わずに周りの評判を待て

医学書専門店MedicomPSによりますと、売れ行きはメディックメディア>医学教育出版社>医学評論社みたいですね。('04.3.1追記)

一応説明も書きますか(笑。

  • メディックメディア(year note・クエスチョンバンク等の会社)
    QBが使い慣れているというせいもあると思うが、一番評判がいい。「受験生の声」はないが、「これは簡単!」みたいなコメントのついた問題を自分が間違えると凹むのでいらないといえばいらない。
    ナニゲに他社の出版を待って編集を完成させるずるい会社だという噂もある。
  • 医学教育出版社(病態生理できったシリーズ・100%&100問シリーズ・ゼッタイわかるシリーズ・KOKUTAI等の会社)
    説明が信用ならない(致命的)。「受験生の声」というのがついていて、これはこれで便利なのですがねぇ…。前述の通り凹む場合があります。少なくとも97回についてはオススメしません。(買ってしまいました…涙)
    毎年かどうかは知りませんが、画像は一番高品質。
  • 医学評論社(CHARTシリーズ・アプローチ等の会社)
    見てないので何とも言えないのですが、97回に関しては再現率は一番よかったそうです。「一般・臨床編」と「必修編」が別売りです。うにがもし買うなら「一般・臨床編」のみですかね。(うには必修が得意だから、です。一般的に「いらない」という意味ではありません)

3社から出版されています。ご存じの通り問題は回収されるので、問題を覚える「バイト」があり、その情報を元に各社が「復元」、解説をつけているのです。一般問題なら覚えられますが、長文問題などで担当の「バイト」のレベルが低いと「診断名がわからない・画像が読めない」→「検査値の覚え間違えが多い」→「会社でも復元が曖昧に」と言ったことになります。どのレベルのバイトがどの会社の復元に関わるかなんて知るよしもないので、まぁ年によって「どの会社がいい」というのが変わるかもしれません。年が明けた頃には周りの友達や2chから「どこのは最悪」などと(主に悪い方の)情報が流れてくるので、実際自分がやる時まで買わないで待つのが得策かと思います。


問:いつやればいいでしょう?
答:一概には言えないのですが、(国試が現行の3月下旬だとすると)12月〜2月の間だと思います。特に必修問題(E問題、F問題)については、必修問題の対策の勉強よりも早めにやる事をオススメします。

考えればわかると思いますが、ある程度勉強が完成(マイナー・公衆衛生も一巡)していないと通しでやる意味が薄れてしまいます。卒業試験と並行してマイナー・公衆衛生もやらざるをえない、というのが一般的かと思うので、早くてもその「全科一通り」が終わった後ということになります。
また、国試直前1ヶ月を切ってからやるのも、やる目的が疑問です。解いた結果をちゃんと勉強に活かすことができるのでしょうか?そこで思ったより点数が取れなかった時、焦らない自信はあるでしょうか?
ということで、国試の4ヶ月前〜1ヶ月前位がいいと私は思います。おそらくお持ちの臓器別過去問(QB又はアプローチ)には、(メジャーなら)過去2回分の問題は載っていないので、そのどちらかを年内にやるのがよいかと思います。それで「合格」ラインに立っているとかなり安心しますし、合格ラインに及ばなくても、残りの数ヶ月どれくらい必死で勉強すればいいのかの目安になるからです。


さて、冒頭で必修問題(E問題・F問題)については「それ用の勉強より早め」と申し上げました。これは、必修問題のQBが意味なく難しく作られているからです。必修問題は歴史が浅いため、国試の過去問以外に「オリジナル予想問題」が多く入っていて、これが実際の国試より遙かに難しいのです。その「実際の国試の必修問題のレベル」を知る意味で、早めがよいのです。
QB必修問題だけ先にやると、「やべぇ、オレ必修でマジ落ちるかも」と思うわけです。大多数の方は「復元問題」の必修問題を解くと安心されると思います。
私はQB必修を先にやり、その後復元問題をやりましたが、そのレベルの差に愕然としQB必修問題は早々に同級生にあげてしまいました。
必修問題対策の本を買うのはある意味「金の無駄」。復元問題と普通の過去問、模擬試験だけで十分です。