医学部受験

今日祖父母宅へ行ったら(昨日と別の方の)、従弟がいた。彼は医学部受験の最中で、今日もとある私立医大の受験を済ませてきたところだった。
以前にも書いた様に私は推薦入学で受験勉強をしておらず、しかも理科は物理・化学だったので高校生物で何を習うか、大学受験でどの程度の知識を問われるのかなどを全く知らなかった。
そして、従弟が見せてくれた問題を見て驚愕。阿鼻叫喚。
目の膜の三重構造を書かせたり(網膜・脈絡膜・強膜)、瞳孔の大きさを調節する"絞り"の役割をするものを書かせたり(虹彩)、副交感神経で瞳孔がどうなるか書かせたり(縮小する)、副交感神経の活動により汗がどうとか立毛筋がどうとか解答させたりするのだ。
(開き直りますが)当然私はこんなことは大学に入って臨床講義の時に初めて聞いたことだし、実は今でも超危うい(苦笑)。
今書いた問題はただ人体の正常構造・機能についての問であり、「高校生物ってこんなことまでやるんだー」と無理矢理自分を納得させたが、この後更にこの「眼科」領域からの出題で目を疑う物があった。

角膜には(  )がないため、角膜移植では、通常移植で免疫学的に問題となる(  )反応が起こらない。
従弟は二つ目の(  )はわかるのだが、一つ目の(  )が参考書を見てもわからないので教えて、と言ってきた。答えは
角膜には血管がないため、角膜移植では、通常移植で免疫学的に問題となる拒絶反応が起こらない。
である。
こんなのを大学受験で出す神経がわからない。これから医学を学ぶ者だからといって(これから学ぶのだからこそ)、ここまでの知識を入学前に求める理由がわからない。
私も従弟に聞かれて「血管?血液?白血球?」と3つ並べて考えてしまった。もしかしたらどれを書いても正解なのかもしれないが、やはりこんな話を高校生に求めなくてもよかろうに、と思った。
この従弟との問答でアワアワした私は、やっぱりマイナー科も勉強するべきかしら、とちょっと焦ったのだった。